MODE SHOPPING 小野玲子の目利き 神無月
モードショッピング 小野玲子の目利き 神無月
※AIで作成した画像です。
10月 神無月 ― 日本の秋色を、装いに秋が深まる10月。
稲穂の黄金色、秋桜のやわらかなピンク、彼岸花の深い赤、実りを迎える柿の橙色。
日本の秋の風景には、美しい色があふれています。そして、ふと目を向けてみると、こうした自然の色は、私たちが身につけるファッションやメイクの色ともどこか響き合っています。今回は「神無月」を彩る日本の秋色を、身近な装いの色と重ねながら楽しんでみたいと思います。

神無月 ― 秋が深まるころ
10月の和名は神無月(かんなづき)
「神無月」という呼び名には諸説ありますが、よく知られているのが、全国の神々が出雲へ集まるため、各地の神様が留守になる月という説です。一方で、「無」は「の」を意味し、「神の月」という意味から生まれたという説もあります。古くから季節の移ろいとともに暮らしてきた日本。「神無月」という言葉にも、秋の深まりとともに、どこか静かで趣のある響きを感じます。

秋の夜空と月。空気が澄み、夜空が美しく感じられる秋。古くから日本では、秋の月を眺め、季節の移ろいを楽しむ文化が育まれてきました。月の光を思わせる淡い白や、夜空の深い藍色。ファッションでも、ネイビーやグレー、オフホワイトなどの落ち着いた色に、ゴールドのアクセサリーをひとつ添えるだけで、秋らしい静かな華やかさが生まれます。

秋桜 ― やわらかな秋のピンク秋風にやさしく揺れる、ピンクの秋桜(コスモス)。やわらかく可憐なピンクは、秋の風景に軽やかな彩りを添えてくれます。ファッションでも、秋に取り入れるピンクは、少しくすみを感じるダスティピンクや、深みのあるローズ、モーヴなどを選ぶと季節感のある印象に。ブラウス、スカートやパンツ、スカーフに取り入れたり、メイクならローズ系のリップやチークに。秋だからこそ楽しめる、少し落ち着いたピンクの表情を楽しんでみてはいかがでしょうか。

彼岸花 ― 深く鮮やかな赤
秋の風景の中で、ひときわ鮮やかな存在感を放つ彼岸花。道ばたや田園に彼岸花が咲き始めると、「今年も秋が来たな」と感じる方も多いのではないでしょうか。緑の中に浮かび上がるような深い赤は、まさに自然がつくるアクセントカラーです。装いでも、赤やボルドーは秋冬らしい深みを添えてくれる色。今季も、深みのあるレッド系は秋の装いに取り入れたい注目カラーのひとつです。全身に使うのではなく、バッグやストール、あるいはリップなど、小さな面積に取り入れるだけでも印象が変わります。自然の中で美しく映える色のバランスは、日々のカラーコーディネートにも通じるものがあります。

※AIで作成した画像です。
柿色 ― 秋をあたためる橙色
秋が深まるにつれて、美しい橙色へと熟していく柿。日本の伝統色には、その実の色に由来する「柿色(かきいろ)」があります。赤みを含んだ温かな橙色は、テラコッタや赤みのあるブラウンにも通じる、秋らしい色合いです。ファッションではトップスやバッグなどに、メイクならリップやチークに。顔まわりにほんの少し温かな色を添えるだけでも、季節感のある印象になります。
日本の秋色を、日々の装いへ。実りの黄金色、秋桜のやわらかなピンク、彼岸花の深い赤、そして柿の温かな橙色。何気なく目にしている秋の風景も、「色」という視点から眺めてみると、それぞれに美しい表情があります。自然の色をそのまま身につけるのではなく、その色合いや組み合わせからヒントをもらい、ファッションやメイクに少し取り入れてみる。そんな楽しみ方も、季節を感じるひとつの方法ではないでしょうか。
空気が少しずつ澄み、秋が深まっていく神無月。身近な風景の中にある秋の色を見つけながら、日々の装いにも季節の彩りを楽しんでみてください。
最後に
百貨店の店頭にも、この季節ならではの美しい秋色が並んでいます。自然の中で見つけた秋の色を思い浮かべながら、ぜひお気に入りの「秋色」を探しにいらしてください。
新たな自分の再発見!
ライフスタイルを豊かにしてくれる色との出会いから楽しい時間をお過ごしくださいませ。



