更年期は人生のターニングポイント ~歳をとるのをあきらめないで~
西日本最大級のフェムテックイベント <ミチカケ・ウェルネスアクション!vol.1フェムテック展>が5月25日(水)から7日間開催されました。
このイベントは、5月28日「女性の健康のためのアクション国際デー」に合わせ、女性ヘルスケア市場の最新動向を研究するメディア「woman’s」と、月のみちかけのように、あなたのリズムに寄り添う 「michi kake」のタッグにより開催されました。
百貨店ならではの、幅広い層のお客様を対象にした商品やサービスを展示し、自分や大切な人の心・体の健康を気遣い、ケアするきっかけになればとの思いのもと、60社の企業様が集まってくださいました。
イベント期間中、私も来場者に寄り添いたい思いで、医療者として白衣着用し滞在しておりました。
あらためまして、ご来場いただきました皆様ありがとうございました。
時間の都合上みなさまの相談に乗ることはできませんでしたが、病院に行くほどではない、これって歳のせいだから仕方ないこと、私だけの思い過ごしじゃないの、それぞれお悩みを抱えていたようでした。
「尿もれや膣脱など、雑誌で見て怖くなった。」
「事前にできる対策を知りたい。」
「デリケートゾーンの正しいケア方法を教えて欲しい。」
こんなご質問を多く受けました。
フェムテックブームのため、今までタブー視されていた、「膣」周りのお悩みについて取り上げる雑誌、番組が増えてきました。
しかし、そもそもご自身のデリケートゾーンを見たこともない、触ったこともない方が、いきなりケアすることは、かなりハードルが高いことでしょう。
そこで私はこのようにお話いたしました。
エストロゲン(女性ホルモンの種類)には膣内を酸性に保つ働きがあり、様々な病原菌が増えることを阻止します。健康な膣は、弱酸性に保たれ、子宮や卵管・腹腔内に細菌が感染することを防ぎます。だから健康な膣には自浄作用があります。
しかし、更年期、ストレスによって、エストロゲン分泌量が減少すると、膣内の㏗を上昇させ、細菌バランスが乱れ、糞便由来の細菌叢が増え、膣や尿路感染を招いてしまうのです。
また、ゴシゴシ強く擦ったり、必要以上にケアしすぎると、かえって膣内環境を悪化させてしまいます。
手で良く泡だててから、優しく洗いましょう。
そして、肛門周りは最後に洗い、肛門から膣に向かってこすらないように気をつけてください。
そして、月経中は膣ケアはお休みしてください。
このように、なぜそのケアをしないといけないのか、ご自身の体と向き合い、今のあなたに必要なケアを取り入れて欲しいものです。
この期間中、最も印象的だったのが、美容院に必ず置いてある、表紙からも高級感溢れる雑誌を見て、尿もれ対策はフェムテックが良いという情報を得たそうです。
たまたま、ニュースで大丸にてフェムテック展が開催されていると知り、お越しくださいました。
尿もれ防止ショーツはゴワゴワするので履きたくない。でも尿もれが気になって大好きな観劇にもいけずとても困っているそうです。
この女性だけではなく、「下腹部に違和感がある」、「お風呂で股を洗っていると何かが当たる」「尿意をもよおしてトイレに行くも、すっきりしない」「午前中は何ともないが、午後になると不快感がある」、このような症状を訴える方は骨盤臓器脱の方が多いと考えられます。
骨盤底臓器(子宮・膀胱・尿道・小腸・直腸)などが、膣に垂れ下がり、膣の外に出てしまいます。ほとんどの方は複数の臓器が垂れ下がった状態です。更年期以降に発生し、妊娠や出産、肥満や加齢などが主な原因と言われています。
このように、女性特有の不快な症状や悩みは尽きません。
「何もせず ただそっとそばにいてほしい」
そんな時に、寄り添えるものがフェムテックではないでしょうか。
女性が社会で活躍する為にはキャリアアップ、スキルアップも必要ですが、女性だけにおこるライフイベントに伴う不調、女性が男性よりも罹りやすい疾患、を今回のインベントを通じて知っていただく機会になったのではないでしょうか。
「こんなイベント待ってたの」
「歳をとるのを諦めたくない」
こんな嬉しいお声もいただきました。
あらためて、フェムテックは感度の高い、若い人だけのものではないと実感しました。
最後に
私の知り合いの女性に連れられてきた30代男性からのメッセージで今日は締めくくりたいと思います。
「様々な女性特有な悩みも、オープンにできるようにするには
女性が頑張るというよりは、
男性側の認識と協力が不可欠かと思いました。」
フェムテックは女性だけのものではなく、男性にも理解してもらえるツールです。
またお会いできること楽しみにしております。
プロフィール:
岡下 真弓(おかした まゆみ)
ヘルスコンサルタント・薬剤師
大学卒業後、化粧品の研究員として女性の肌・薬品・女性ホルモンの研究をしていた時、「女性は生涯を通してホルモンと付き合っていかなければならない」ことを実感しました。女性ホルモンのバランスを整えることで、心も体も安定し、家庭や職場でもその人の能力や特性が最大限に発揮されることを知りました。
同時にホルモンバランスの乱れは、うつ症状、やる気の低下、気分のムラなどを引き起こし、女性が能力を発揮するのを妨げるのだということも感じました。
その後、薬剤師として多くの患者様と会話をしていく中で、病気や不調を抱え薬が必要になる前に、事前のケアが必要だと強く感じ、フリーランスになる。以降、医療よりも気軽にアプローチできるアロマを通じ、セミナー・講座などで女性ホルモンの啓発活動を続けています。
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