松坂八重子の88周年ブログ④
みなさま、こんにちは。
松坂屋静岡店擬人化 松坂八重子でございます。
前回に続き、北館3階にて開催中の「松坂屋と静岡の歩み」から、「異色のデザイナー宮永岳彦展」を紹介したいと思います。
松坂屋の社員でありながら、『光と影の華麗なる世界』と称される美人画で知られる洋画家、宮永岳彦氏。
前回はぺんてるくれよんのキャラクターをご紹介しましたが、それだけではないのです。
「小田急特急ロマンスカーSE車(3000形)」のカラーデザインも制作し、バーミリオンオレンジに白とグレーの塗装を考案したのも宮永氏です。
このカラーリングは、最新の特急ロマンスカーGSE(70000形)でも使用され、
「ローズバーミリオン」は現在もロマンスカーの伝統色として継承されています。
車体だけでなく、江の島や箱根を描いた小田急電鉄の観光ポスターは、宮永氏のグラフィックデザイン作品として今でも人気があります。
さらに、レコードジャケットも数多く手掛けており、中でも「美空ひばり大全集」(全7枚、昭和42年)の装画は、ひばりさんの強い要望によって制作が実現したそうです。原画はすべてひばりさんに贈られています。
宮永氏は、油絵を中心にポスター(日本ヘリコプター輸送(全日空)、法務省保護局、浅草寺、営団地下鉄など)、雑誌の表紙画(週刊読売、週刊サンケイ、サンデー毎日、新女苑など)、装画、童画、挿絵、水墨画など、多彩な作品を残しました。
松坂屋社員でありながら、画家であり、デザイナーであり、幅広い芸術活動を
展開された宮永氏。多彩なジャンルでの活躍は、まさに今現代の働き方や生き方の先駆けと言えるでしょう。
展示会場では、一部ではありますが宮永作品をご覧になれます。
ぜひ遊びに来てくださいね。
私の拙いブログをお読みくださりありがとうございました。
次回は、「宮永さんと静岡の“密”な関係」をご紹介したいと思います。
どうぞおたのしみに。