2020.10.26

#014 松坂屋の宝!「松坂屋コレクション」とは?

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#014 松坂屋の宝!「松坂屋コレクション」とは?

知る人ぞ知る、松坂屋の宝!「松坂屋コレクション」をご存知ですか。


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それは、松坂屋が保有する、 江戸時代や桃山時代に製作された貴重な染織品や工芸品。


2008年に名古屋市博物館や、東京のサントリー美術館で初めて一般公開をして以降 、有識者や国内外の美術館や博物館からも大変注目されており、 2011年と2018年には、 合計5点が国の重要文化財に指定されました。


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松坂屋名古屋店の南館7階・ 松坂屋史料室では毎年異なるテーマを設け、期間限定で、 この松坂屋コレクションを展示しています(入場無料)!


今回は、この「松坂屋コレクション」の魅力を、 掘り下げてお伝えしたいと思います。


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1611(慶長16)年、名古屋本町で「伊藤屋」 として開業した松坂屋は、1740(元文5)年、 尾張藩の呉服御用となり、その後1745(延享2) 年に京都に仕入店を開設しました。


当時、京都は高級呉服の唯一の生産地であり、 この地に仕入店を構えたのはその後の繁栄の基礎を築くための重要 な布石の一つだったのです。


京都仕入店は単なる呉服の仕入れ拠点に止まらず、 後に高級呉服の制作とデザイナーの育成に多大な業績を残しました 。

 

 


1931(昭和6)年、京都仕入店内に「染織参考室」 を設置した松坂屋は、 同年から江戸時代以前の染織品の収集をはじめました。


収集の目的は、 どこにもマネできない最高のオリジナル高級呉服を作り上げるため 。
収集した染織品の色や柄、 手法などを新作デザインの参考にするためでした。


1939年までの9年間で集めた、着物、裂(きれ)、雛形本、 能面、屏風などの染織品や工芸品は、約1万点!
購入先には、加賀前田家、洋画家・岡田三郎助、染織工芸家・ 岸本景春など、錚々たる顔ぶれが名を連ねていました。


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収集された染織品は、 京都仕入店の土蔵を改装して保管されていましたが、 松坂屋はこれらを「貴重な服飾文化遺産」 として後世に残す必要があるとの判断から、 1957年には奈良の正倉院を参考にした専用の収蔵庫「 染織参考館」を作って、永久保存体制を整えて保管することに。


同業からの盗用を防ぐため、 コレクションは企業秘密として積極的に公開されることはありませ んでしたが、2008年、世界の染色文化に役立てるため、名古屋市博物館や東京のサントリー美術館などにて「小袖 江戸のオートクチュール」展として約300点の公開に踏み切り、 各方面の大きな関心を集めました。


「松坂屋コレクション」と呼ばれるようになったのは、 この時からです。


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2010年、京都仕入店の閉鎖に伴って染織参考館は閉鎖となり、 コレクションは名古屋に移管されました。


その際、保管場所の縮小のために、 名古屋市博物館などにコレクションの多くを寄贈し、現在松坂屋が保有しているコレクションは全部で1500点ほどに。


その中でも800点ある着物のうち、まだ半分以上は未公開です。


これらを全て公開し、 時代を経て世界の染織文化に寄与していくことは、 松坂屋の使命と考えます。


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松坂屋名古屋店・南館7階の松坂屋史料室では、 年に一度の企画展で、 松坂屋コレクションから前期・後期計8点の着物を展示しています!
 


2020年は「KIMONO - 動物模様」として開催(11月23日まで開催中)。


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四季を通じて人と動物が共生してきた、 日本独特の豊かな情景がデザインされた作品をセレクトして展示し ています。


こちらは、自然をデザインする染色と、 綺麗な鳥の刺繍の組み合わせが美しい逸品。

 

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当時ならではの良質な素材を使っているので、 同じ技術を用いても同じものは作れないということです。


こちらの大柄の花模様は、全て刺繍!


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細い糸の一本一本がよく見えるから、 刺している職人さんの息づかいを感じるよう。
これが150年以上前に作られたものだとは、 信じがたい美しさです。


雛形本は、当時の流行の模様やデザインを描いた木版刷りの冊子。


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江戸中期を最盛期として数多く出版され、 その総数200種類弱のうち、約半数を松坂屋が所蔵しており、 コレクションとしては最大級です。


裂(きれ)は、小袖の良いところだけを切り取ったハギレです。


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こちらは、安土桃山時代の頃に流行った「花兎模様」。
うさぎの顔の緻密な表現は全て刺繍!


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長い年月を経てもここまで美しく残っているのは、 松坂屋が努力してきた保管状態の良さ、そして、当時の技術の高さと素材の良さの全てが揃っているからこそ、なんですね。

 


ぜひ、松坂屋史料室へ足を運んで、本物を感じてみてください!

 

(「#010 松坂屋史料室で、歴史に思いを巡らす」も、どうぞ合わせてご覧ください)

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松坂屋名古屋店でやりたい100のコト

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